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尖圭コンジローマ

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性行為感染症の各々の疾患について

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマ(せんけいコンジローマ)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされる性感染症の一種です。主に性行為を通じて感染し、外陰部や肛門周囲にイボのような突起が現れます。感染後、数週間から数ヶ月の潜伏期間を経て症状が出ることが多いです。症状がある場合、見た目やかゆみなど不快感から悩むことが多く、適切な治療を行うことが重要です。治療法には、薬物療法や凍結・焼灼療法、外科的切除があり、再発が頻繁に見られるため、定期的なチェックが推奨されます。

【初期の症状】
主に外陰部や肛門周辺に非常に小さなイボ(1mm~3mm程度)が現れます。これらのイボは固めで尖った形状をしており、感染初期には数も少なく、痛みを伴うことは少ないため、多くの人が感染に気づかないこともあります。かゆみや出血が伴うことはあまり多くありません。

【感染の進行による症状】
尖圭コンジローマが悪化すると、イボが増殖し、数が増加したり、大きさが大きくなります。イボが潰れたり出血したりすることもあります。かゆみや痛みを伴う場合もありますが、多くの場合、症状が無いため発見が遅れることがあり、放置すると治療が難しくなる場合があります。尖圭コンジローマ自体は、良性の腫瘍であり、自然に治癒することもありますが、時に癌に移行することが知られています。特に、HPV16、52、58、18型などに感染した女性の場合、子宮頚部に感染し、子宮頚癌の発癌要因になることもあると考えられています。

【治療方法】
尖圭コンジローマの治療法にはいくつかの選択肢があります。
①薬物療法…イミキモドクリーム(ベセルナクリーム)を塗布します。このクリームはウイルスに対する免疫を高め、イボを減少させる効果があります。
②凍結療法…液体窒素によりイボを凍結させて除去します。
③焼灼療法…炭酸ガスレーザーによりイボを焼灼させて除去します。
④外科的切除…電気メスなどにより除去します。
治療は数回にわたって行われることが多く、症状やイボの大きさ、数に応じて治療法を選択します。