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子宮頸がん

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ドクターズコラム いっちゃんのお話 イワタ医院先生

第2回〜子宮頸がん〜子宮頸がんになる前に

Q子宮頸がんとは、どのような病気ですか?

A子宮の入り口付近、子宮頸部〔しきゅうけいぶ〕にできるがんを子宮頸がん〔しきゅうけいがん〕といいます。子宮頸がんは子宮がんのうち約7割程度を占めます。

子宮頸がんイラスト

子宮の細い部分(子宮頸部)の先端が腟の奥に突き出ています。子宮頸部の上皮(粘膜)から発生するがんのことを子宮頸がんといいます。
正常細胞が変化をして異形成(前がん状態)となり、さらに進行するとがんになります。がんは、はじめは上皮のなかにとどまっています(上皮内がん)が、次第に子宮の筋肉に浸潤〔しんじゅん〕します。
さらに腟や子宮のまわりの組織に広がったり、骨盤内のリンパ節に転移したりします。
さらに進行すると、膀胱・直腸を侵したり、肺・肝臓・骨などに転移したりします。 

以前は発症のピークが40~50歳代でしたが、最近は20~30歳代の若い女性にも増えてきており、女性のがんの第1位になっています。毎年約10,000人が発症するといわれています。
症状があるのに放置しているとがんが進行し、子宮を摘出しないといけなくなります。ひいては死亡にもつながります。ですが、症状がなくても定期的に検診を受けていれば早期に発見することができます。
早期発見すれば子宮を温存でき、妊娠することも可能です。

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Q子宮頸がんになる原因はなんですか?

A 子宮頸がんは他のがんと違い特定された原因があります。

その原因はヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染です。HPVは性行為で感染し、性交渉を経験したことのある女性の80%が感染しているといわれています。
ですが、感染したからといってすぐにがんが発症するわけではありません。人間の免疫力によって、多くの場合ウイルスは体から自然に排除されます。
しかし、この機能がうまく働かずにウイルスが子宮頸部に残り、長い間感染が続いた場合に、その部分の正常細胞が少しずつ変化し、異型細胞(異型性)となり、さらにがん細胞へと進行し、子宮頸がんとなります。

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Q子宮頸がんは、どのような症状ですか?

A 子宮頸がんの主な症状は、不正性器出血ですが、ある程度進行するまで症状が出ません。

ですので、毎年検診を受けて症状が出る前に早期発見することが大切です。進行すれば命はもちろんのこと、妊娠や出産の可能性まで奪ってしまいます。生活や人生に大きな影響を及ぼす病気なので、症状がなくても最低1年に1回は必ず子宮頸がん検診を受けましょう。

以下の症状が出たら注意してください。

  • 月経以外の出血
  • 性交時の出血
  • おりものの異常(量が増える・変色など)

もし異常を感じた場合にはすぐに医師に相談しましょう。

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Q子宮頸がんの治療方法はなんですか?

A 子宮頸がんの治療法には、主に手術療法、放射線治療、化学療法(抗がん剤による治療)があり、がんの進み具合や年齢、合併症の有無などによって治療法を決定します。

初期のがん(上皮内癌)であれば、子宮の膣の中にある部分だけを取る子宮頚部円錐切除術ですみ、将来妊娠することもできます。
もっと早く、がんになる前に見つけることができれば、病変部を電気あるいはレーザーで焼く(焼灼術)だけでよく、子宮の一部を取らないですみます。

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Q子宮頸がんは妊娠中に影響ありますか?

A 妊娠中でも子宮頸がんが発見されることがあります。

早期発見なら、妊娠中に治療を開始し、妊娠を継続することも可能ですが、進行すると母体の生命を優先した治療となり、出産までたどり着くことができない場合があります。

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Q子宮頸がんはどのように予防できますか?

A 子宮頸がんの予防法は2つあります。

最も大切なのは検診を受けることです。最低1年に1回検診を受けていれば、多くはがんになる前に発見することができます。もう1つは予防接種(子宮頸がんワクチン)です。重篤な副反応も報告されておりますが有効な予防方法の1つです。
ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しないように性行為をする時は最初から必ずコンドームを付けましょう。不用意な性行為や不特定多数との性行為はやめましょう。

● 子宮頸がんワクチンについて

子宮頸がんの場合はHPV感染を防ぐために3回のワクチン接種が必要です。しかし、このワクチンは、すでに感染しているHPVを排除したり、子宮頸がんの前がん病変やがん細胞を治す効果はなく、あくまで接種後のHPV感染を防ぐものです。そのため、出来るだけ早めに接種することが望ましいです。 ワクチンは、できれば性行為を経験する前に接種しましょう。

副反応は、軽度のものも重篤なものも様々な症状が報告されておりますが、救済制度もあります。子宮頸がんになりにくくなるという事を考えるとワクチンを接種するメリットは高いです。 ただし残念ながらごく一部のHPV感染は、子宮頸がんワクチンで防ぐことはできません。

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ドクターズコラムキャラクター

子宮頸がんを防ぐためには、定期的に子宮頸がん検診を受けて前がん病変のうちに見つけることが大切です。
子宮頸がんワクチンを接種された方も、されていない方も、年に1回は子宮頸がん検診を必ず受けるようにしましょう。

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