第7回〜月経困難症の対処方法〜
①生活上の工夫
普段からの
・下腹部や腰の保温
・バランスの良い食事
・十分な睡眠
・ストレスを解消するかストレスから逃げる
・軽いジョギング、ウォーキング、ストレッチなど適度な運動
(骨盤内の血流を改善するために効果的です。)
など、リラックスした環境を整えるために生活の工夫をすることはとても大切です。
②痛み止め(鎮痛剤の服用)
我慢できないほどの痛みが生じてから服用すると十分に痛みが取れなくなることがあるので、早めに服用して、上手に生理痛を回避してください。生理の始まる3日前から服用すれば痛みはコントロールしやすくなります。
そのためには基礎体温表などを用いてご自身の月経周期を知ることも大切です。
また、生理痛がとてもひどい人はお薬を痛いときだけ飲むのではなく、1日3回の薬なら8時間毎に、1日2回の薬なら12時間毎に服用すればよいでしょう。
ただし、月経痛の恐怖から過剰に鎮痛剤を服用してしまうと、胃潰瘍ができたり、薬を飲むことでさらに痛みが出てしまう「薬物乱用性頭痛」を引き起こしたりすることがありますので、用法用量を守って服用するのが大事です。
市販薬は種類がたくさんあるので自分の身体にあった薬を見つけてください。
市販薬で痛みが取れない場合は婦人科を受診しましょう。
③ピル
ピルを服用すると月経血の量が少なくなるので月経痛が軽くなります。治療薬としてLEP(low dose estrogen progestin)やジェノゲストなど保険適用薬があります。エストロゲンが入っている薬を服用すると血栓症などが起こる場合があるので定期的に検査をする必要があります。服薬する場合は必ず婦人科を受診しましょう。
[器質性月経困難症の場合]※①②③は機能性月経困難症の場合と同じ
①生活上の工夫
②痛み止め(鎮痛剤の服用)
③ピル
④原因となっている疾患の治療