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性行為感染症②

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性行為感染症の各々の疾患について

性器クラミジア感染症

性器クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマティスという細菌によって引き起こされる性感染症です。性感染症の中でも多く見られる疾患で、重要な点として、感染しても症状が全く現れない場合もあるため、無自覚のまま性行為により他者に感染を広げてしまうことがあります。
性器クラミジア感染症の症状は、感染の程度によって異なりますが、以下のようなものが一般的です。

【初期の症状】
①無症状
多くの女性は、感染しても自覚症状がないことが多い。
②おりものの変化
感染を伴う膣分泌物(おりもの)の増加があります。

【感染の進行による症状】
①下腹部の痛み
感染が進行すると、子宮頸管や子宮体部に感染が広がり、腹痛が生じることがあります。
最もよく見られる病態が子宮頸管に炎症が及んだもので子宮頸管炎です。腟分泌物の増加、排尿時の痛みや下腹痛が現れることがあります。

②性交時の痛み(性交痛)
性交渉時に痛みを感じることがある。

ーーーーー感染がさらに進行すると…ーーーーー
骨盤内炎症性疾患(PID):子宮内膜、卵管、卵巣、及び骨盤内に感染が広がると起こる疾患。
重篤な場合は肝臓被膜(肝臓を覆っている膜)に炎症がおよび、上腹部の痛みを生じる場合がある。

【合併症】
クラミジアに感染して上記のような炎症を起こすと以下のような合併症を生じることがあります。

①不妊症
子宮内膜、卵管、卵巣、及び骨盤内に炎症が広がると癒着などを起こし、不妊症のリスクが高まります。

②異所性妊娠
炎症が広がり癒着などを起こすと、異所性妊娠(卵管妊娠など)のリスクが上がります。

不特定の人との性交渉を持った時、パートナーがクラミジア感染症といわれた時、おりものの異常、下腹部痛があったときなどは早めに受診してください。

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