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ウイルス性肝炎

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性行為感染症の各々の疾患について

ウイルス性肝炎

ウイルス性肝炎とは、肝炎ウイルス(主にA・B・C型)に感染することで肝臓に炎症が起こる病気です。
婦人科では、妊娠中の母子感染や、性感染症の一つとしてB型・C型肝炎に注意が必要です。
多くは自覚症状が乏しく、血液検査で偶然見つかることも少なくありません。早期発見が将来の肝障害予防につながります。

【感染経路】
ウイルス性肝炎は、ウイルスの種類によって感染経路が異なります。A型肝炎は、主にウイルスが付着した食品や水を口にすることで感染する「経口感染」が主です。
海外渡航で十分に処理されていない水を口にしないとか、集団生活の場で他人と食器や飲み物などを共有しないなどの注意が必要です。
B型・C型肝炎は主に血液や体液を介して感染します。
具体的には、医療行為やピアス・入れ墨などでの不適切な器具使用、注射針の使い回し、カミソリや歯ブラシの共用などが挙げられます。また性交渉による感染や、妊娠・出産時に母親から赤ちゃんへ感染する「母子感染」も起こります。
嘔吐物や他人の血液に触る時は手袋を着用するなどの対策が必要です。

【初期の症状】
初期のウイルス性肝炎は、症状が軽いまたは全く出ないことが多いのが特徴です。
症状としては、全身のだるさ、食欲不振、微熱、吐き気などが見られることがあります。
症状がないあるいは軽い場合でも、血液検査をすることが重要です。

【感染の進行による症状】
感染が進行すると、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、尿の色が濃くなる、かゆみ、強い倦怠感などが現れることがあります。
急性の場合治療により正常に戻りますが、肝炎を放置したり繰り返したりすることにより慢性化し、慢性化すると肝硬変や肝がんへ進行することも少なくありません。
妊娠中の場合、母体の健康管理だけでなく、赤ちゃんへの影響を考慮した専門的な管理が必要になります。

【治療方法】
ウイルス性肝炎の治療は、原因となるウイルスの種類や病状、年齢、妊娠の有無などによって大きく異なります。
A型肝炎は一過性の感染であることが多く、安静や食事管理などの対症療法が中心となり、多くの場合は自然に回復します。
一方、B型・C型肝炎は慢性化することがあり、放置すると肝硬変や肝がんへ進行するリスクがあります。そのため、抗ウイルス薬による治療が検討されます。特にC型肝炎では、近年内服薬のみで高い治癒効果が期待できる治療法が確立され、身体への負担も少なくなっています。
産婦人科では、妊娠中や妊娠を希望している方の場合、使用できる薬剤や治療時期に制限があるため、肝臓専門医と連携しながら慎重に方針を決定します。適切な時期に治療を行うことで、母体の健康維持だけでなく、赤ちゃんへの感染リスクの低減、また、将来の安全な妊娠・出産にもつながります。

「ウィルス性肝炎」は、自覚症状がほとんどないまま進行することが多い病気です。特にB型・C型肝炎は放置することにより発見が遅れ、気づいた時には肝硬変や肝がんへ進行しているケースも少なくありません。まずは感染しないことが大切です。特に海外旅行時には日本のように安心して飲める水や氷がないところが多いので十分に気をつけましょう。
現在は、血液検査で早期に発見し、適切な治療を行うことで重症化を防ぐことが可能です。「症状がないから大丈夫」と思わず、まずは知ることが肝臓を守る第一歩になります。
定期的な検査が、将来の健康につながります。